【授業紹介 第二弾!】音楽教育実技演習H 立原ちえ子先生

さてさて、授業紹介第二弾です!

今回は、【音楽教育実技演習H】という授業です。講義の名前だけ聞いてもいまいちよく分かりませんね。声楽科の准教授でもある立原先生が教えていらっしゃる、歌を中心に学ぶ授業です。

本日は、弾き歌いの練習をしていました!

まずは発声練習から
中学高校の音楽の授業の中心は、ほとんどが合唱です。先生は伴奏もしながら歌の指導ができないといけません。教員採用試験の課題の中にも弾き歌いがあります。

「前奏だからと言って機械的に弾くのではなく、生徒が歌いたいと思わせるように音楽的に演奏する。」「ピアノ演奏に集中し過ぎて歌がロボットのようになっているので、レガート唱法を意識して。」とピアノの演奏だけに集中してもいけないですし、歌だけに集中してもいけません。ちょうどよくバランスのとれた演奏をするのは至難の業です。一人でこつこつやるのではなく、先生に実際に聞いてもらい、指導を受けながら学べるのはとても貴重な機会だと思います。
一緒になって指を動かして練習していました
この授業の弾き歌いの課題は、「6週間で最低3曲仕上げること」です。音楽の教科書に載っているものならどの曲でもよいようで、花、浜辺の歌、翼をください、荒城の月、赤とんぼ、夏の思い出などがありました。
中学生の音楽①~③を使用していました
余談ですが、荒城の月の原曲(滝廉太郎作曲)は「花の宴」の部分が半音で、そのメロディに伴奏をつけた山田耕作がそこを全音にして作曲したらしいのです。弾き歌いをする学生が2人いたのですが、2人が奇跡的に原曲と山田耕作版と違うものを持ってきたので、その違いについて先生からお話がありました。とても興味深いエピソードだと思いました…!

シラバスをご覧になりたい方はこちらからどうぞ!↓
http://www.tokyo-ondai.ac.jp/gaiyou/shirabasu/2017contents/contents/p174.pdf
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立原ちえ子プロフィール;

声楽准教授。東京音楽大学オペラ科、同大学研究科は卒業。オペラ研修所三期生終了。1974年日伊コンコルソ第2位、84年ヴェルディ国際コンクール第3位。藤原歌劇団団員。

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