第5回 社会人特別講義 佐藤陽子先生
!!皆さま!!
!!明けましておめでとうございます!!
!!今年も引き続き!!
!!音楽教育の魅力をお伝えしていきたいと思います!!
!!!よろしくお願い致します!!!
さて少し前のお話しですが、12月にあった最後の社会人特別講義についてお伝えしようと思います♪
紀尾井ホールの親会社である「新日鐵住金」の文字が‥ |
紀尾井ホールは、サイズの違う大小のホールが1つずつ存在します。大ホールは主に西洋音楽が演奏され、800名収容できます。紀尾井ホールが建設されるまでは、収容人数が500名の次は2000名規模のホールしかなかったため、「ちょうどいいサイズ感のホール」として、またその音響のすばらしさで人気が高いそうです。小ホールは、主に邦楽に使われています。国立劇場以外で、邦楽の演奏会が行える専用ホールとして邦楽演奏家に、ぜひその舞台で演奏したいといわれるホールとなっています。
制作部長として、主催公演を制作する際に気をつけていることなどについて4つ事例をお話し頂きましたが、今回はその中から2つご紹介します!
まず『紀尾井ホール室内管弦楽団(KCO)』。この演奏団体は、紀尾井ホール開館と同時に創設した室内オーケストラで、年に5回プログラム・10公演を行っています。年に5回だけの演奏機会なので公演毎に契約を交わす形を取っているそうです。
https://www.facebook.com/KCO.Tokyo/から借用 |
この団体の特徴は、「オケメンバー参加型運営」です。
例えば、
♪運営委員会:オーケストラの中長期的なテーマを話し合う。
♪プログラム委員会:ゲスト指揮者などプログラム内容を検討する。
♪パートリーダー会議:各パートから代表者が出席し、各パートの情報を共有、議論する。
♪PR委員会:オケの広報活動をする、定期会員の集いの司会等
団員も運営に関わる事で、団員と職員の距離がとても近くなります。緊密で風通しのよい環境ができあがっていると実感しているそうです。
もう一つは、3年前から人気の主催公演『紀尾井午後の音楽会 花・鳥・風・月』です。
曽根麻矢子氏のHPより借用 |
この公演は邦楽ホールでの開催で
①邦楽・洋楽ホールを2つもっている強みを生かす
②今は夜間よりもお昼間が人気
③ホールの稼働率を上げる
という3点を考慮して生み出されたもので、毎回チケットが完売するほど大人気だそうです。
この公演では、邦楽と洋楽がコラボします。そのため、洋楽ファンは邦楽を、邦楽ファンは洋楽を知るきっかけとなり、新たなお客を開拓するきっかけになっているそうです!演奏家同士も刺激し合い「化学反応」を起こし、その後も一緒に演奏をしたりと、彼らの演奏活動にもよい影響を与えているようです。
これら主催公演で重要視しているキーポイントは、下記の5つだそうです。
①邦楽・洋楽ホールを2つもっている強みを生かす
②今は夜間よりもお昼間が人気
③ホールの稼働率を上げる
という3点を考慮して生み出されたもので、毎回チケットが完売するほど大人気だそうです。
この公演では、邦楽と洋楽がコラボします。そのため、洋楽ファンは邦楽を、邦楽ファンは洋楽を知るきっかけとなり、新たなお客を開拓するきっかけになっているそうです!演奏家同士も刺激し合い「化学反応」を起こし、その後も一緒に演奏をしたりと、彼らの演奏活動にもよい影響を与えているようです。
これら主催公演で重要視しているキーポイントは、下記の5つだそうです。
①唯一無二、オリジナルの価値
自分たちの付加価値をつけた形でお客様に提供することが大事。他ではやっていない組み合わせや、プログラム構成、着眼点を一歩進んで考えることでオリジナリティが出来て注目される。
②幅広い興味・関心・情熱・挑戦
オリジナリティを生み出すためには、幅広い関心をもってほしい。企画制作の時に、全く違うジャンルのものに目を向けてみると新しい発見がある。荒唐無稽になりすぎないように調整して修正しつつも新しいことに挑戦してみる。
③出演者、関係者との自由闊達な対話、企画意図の共有 “ face to face “
メールでのやりとりは簡単ですが、そうなると事務どうしても表面的な作業でなりがちで、踏み込んだ議論にはなりにくい。制作の場面でも、演奏家と直接話すことで「狙い」を共有したり、その場で一緒に新たなアイデアを生み出すこともできる。スマホが発達して、顔をつき合せることが苦手な人が多くなっているけれど、ぜひSNSではなく直接相対して会話してほしい。
④できるだけ多くの人に演奏会をお知らせする -粘り強い智慧と工夫-
FacebookなどのSNSを活用したり、ビデオメッセージをメールマガジンに載せて配信したりと常に工夫を絶やさない。
⑤仕事の要 -チームワーク-
仕事は一人では絶対にできない。1週間に少なくとも2,3回はミーティングをして「どう売り込んでいくか」について知恵を絞り合っている。制作部署8名に営業部の方とスタッも加えて顔を合せて話し合う。どんなことでもNOと言わずに考えてみる。演奏会当日には、レセプショニスト、ステージマネージャー、舞台・音響・照明、更にはホール設備・清掃まで多くの方スタッフが関わっている。誰かが欠けてもお客様を満足させることはできない。要はチームワーク。
「制作・企画と言うのは華やかなイメージがつきものですが、ホールを満席にしてお客様に喜んでいただくことまでが仕事で、それはとても大変なことです。売るための工夫を常に考えています。お話しした事例から、それを理解してもらえればと思っています。」
②幅広い興味・関心・情熱・挑戦
オリジナリティを生み出すためには、幅広い関心をもってほしい。企画制作の時に、全く違うジャンルのものに目を向けてみると新しい発見がある。荒唐無稽になりすぎないように調整して修正しつつも新しいことに挑戦してみる。
③出演者、関係者との自由闊達な対話、企画意図の共有 “ face to face “
メールでのやりとりは簡単ですが、そうなると事務どうしても表面的な作業でなりがちで、踏み込んだ議論にはなりにくい。制作の場面でも、演奏家と直接話すことで「狙い」を共有したり、その場で一緒に新たなアイデアを生み出すこともできる。スマホが発達して、顔をつき合せることが苦手な人が多くなっているけれど、ぜひSNSではなく直接相対して会話してほしい。
④できるだけ多くの人に演奏会をお知らせする -粘り強い智慧と工夫-
FacebookなどのSNSを活用したり、ビデオメッセージをメールマガジンに載せて配信したりと常に工夫を絶やさない。
⑤仕事の要 -チームワーク-
仕事は一人では絶対にできない。1週間に少なくとも2,3回はミーティングをして「どう売り込んでいくか」について知恵を絞り合っている。制作部署8名に営業部の方とスタッも加えて顔を合せて話し合う。どんなことでもNOと言わずに考えてみる。演奏会当日には、レセプショニスト、ステージマネージャー、舞台・音響・照明、更にはホール設備・清掃まで多くの方スタッフが関わっている。誰かが欠けてもお客様を満足させることはできない。要はチームワーク。
「制作・企画と言うのは華やかなイメージがつきものですが、ホールを満席にしてお客様に喜んでいただくことまでが仕事で、それはとても大変なことです。売るための工夫を常に考えています。お話しした事例から、それを理解してもらえればと思っています。」
と先生は仰っていました。
さて、本日の佐藤先生の講義を持って、今年度の社会人特別講義は全て終了しました。いかがでしたでしょうか。昨年度に加えて、また違った視点で「音楽と社会」の関わり方が見えてきたのではないでしょうか?来年度も、とても楽しみです。乞うご期待!
残すところ今年度もあと2か月。音楽教育専攻が行う残りのイベントは、卒業論文発表会・卒業演奏会・修論発表会です!これらについては改めてブログに書きたいと思います♪お楽しみに!
執筆者:事務助手 福本カナコ
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