2017年6月22日木曜日

日本音楽表現学会を共催

御校で主催する学会はこれで2種類目!





音楽教育専攻は、617日(土)と18日(日)に日本音楽表現学会を共催しました。大学内の施設を一部お借りして、学会の研究発表や物品販売を行いました。










黄色に青字もありました




音楽教育専攻の学部の学生数名と、修士・博士課程の学生全員全員がスタッフとしてお手伝いをしたのですが、当日は、こんなポロシャツ(JAMSは「日本音楽表現学会」の英語表記の略称)を着て、走り回っていました。







共同研究発表 リハーサルの様子








私が担当したのは、博士課程の学生5人と先生方4人による<ヴィブラート>についての共同研究発表でした。










学生は、尺八・サックス・声楽(2名)・チェロのヴィブラート奏法についてそれぞれ発表し、先生方からは、トランペット・ピアノ・声楽・音楽学の観点からお話を伺いました。ヴィブラートを「かける」のか「かかってしまう」のかという、とても繊細な違いや、尺八に関しては、奏法上どこをヴィブラートと捉えるかが難しいなど、とても興味深い発表でした.....〆(・ω・)

2017722日(土)には、日本音楽マネジメント学会の夏の研究会が東京音楽大学で開かれます。こちらの準備もまた始まろうとしています三┏( `皿´)┛

<日本音楽芸術マネジメント学会 第9回夏の研究会 シンポジウム《新・文化庁の文化芸術戦略を考える》>についての詳細は下記URLをご覧ください。

執筆者:事務助手 福本カナコ

第2回 社会人特別講義 宮田順子先生

第2回目は、6月7日(水)にあり、今回のテーマは、『これからの働き方~音楽+α~』でしたU。・x)

講師の先生は、<パラレル・ワーク>と称して、2つの職業をどちらも本業としたライフスタイルを実現されています。声楽家として演奏活動や声楽やピアノの講師をなさる一方、税理士資格保有者として会計事務所にお勤めです。「演奏家として生きるなら、それに専念する。」「仕事を取るなら、音楽はアマチュアとして活動する。」など、どちらか一方しか仕事にはできない、と思いがちですが、世間ではこのようなスタイルが浸透しつつあると先生は仰っていました(・0・。)
 
初めて聞く<パラレル・ワーク>の世界とは…?
突然ですが、皆さんに質問です!(`・ω・´)

Bさんの歌のリサイタルの経費は以下の通りです。500席のホールでのリサイタルですが、いくらのチケットが何枚売れれば採算がとれるでしょうか。

◎経費一覧
ホールの貸借料(付帯設備、グランドピアノ使用料含む)    350,000
ピアノ伴奏代                                                                       200,000
チラシ・プログラム印刷代                                                    300,000
その他諸経費                                                                          50,000

こちらは、講義の途中で小さなグループになってそれぞれに考えてもらった課題の一つです。ちなみに私は、これらの経費が自己負担にならなければいいと考えて料金設定をしました…
小グループに分かれて話し合い中

学生の様々な答えに対して先生は、「そもそもなぜ採算をとる必要があるのか」「その利益は何に使うのか」と質問されました。学生は、「打ち上げ代に回します」「次回の演奏会の経費に回します」などと答えていました。

皆さんは、何に使いたいと考えますか(。・ω・。)

学生さんにも発言してもらいました










そして、学生による発表後の先生の言葉にハッとさせられました。それは・・・、









音大生の「当たり前」を覆した瞬間



誰も人件費と言いませんでしたね。誰もその利益をギャラとしてBさんに支払うと言いませんでした。この質問で考える時にもっとも大事なことは、自分がプロとしてギャラをいくら取るのか。自分に見合う報酬がいくらかを考えることです。聴衆も満足し、自分にも利益がある値段を考えることなのです。


私自身、自分の演奏会のチケットが高すぎては誰も来てくれないものだと思っているので、ホール代などの経費が自己負担にならないようにさえすれば、報酬がなくても構わないと考えていました(゚ロ゚;) 聴衆がいて、演奏さえできれば満足で、自分の利益や人件費については1ミリも考えていませんでした(((((∑(°Д° ))))) 自分がギャラを取るなんて無理」と最初から諦めて演奏会を主催・企画している音大生・音大卒がいかに多いかということがはっきりとわかった瞬間でもありました( ´_`)

目からうろこの一幕でした…
先生はこのお話を通して、税理(お金)の仕事が音楽とは全く無関係ではないということを伝えたかったのだと思います(・∀・)そして、税理士の資格を得て、演奏する面からしか見えていなかった視点が、経費の視点からも見られるようになり、視野が広がったとも仰っていました。まさに目からうろこの一幕でした(*・ェ・)☆

次回は、712日です。講義内容は未定ですが、楽しみです!

執筆者:事務助手 福本カナコ

2017年6月1日木曜日

第1回 社会人特別講義 加藤牧菜先生

2017年度が始まって早3か月が経とうとしています。そろそろ梅雨が始まるのでしょうか。湿度が高くなってきました(。´・×・`)ノ

さて!音楽教育専攻では、年に56回不定期で学外から講師をお招きして自分たちのキャリアについてお話し頂き、学生たちが自身の将来について考える機会があります。今回は、加藤牧菜先生をお招きして、「自分の手でコンサートを作る」というテーマでお話し頂きました(`・ω・´)

先生の現在のご職業は、演奏会を主催、企画、時には司会進行までなさる音楽プロデューサーですが、もともとは筑波大学で生命倫理学を修め、博士号まで取得なさったバリバリの理系女子です(゚∀゚)そんな先生がどうして音楽の世界へ飛び込んだのか、「自分の手で」コンサートを作ると言うのはどういうことか等について伺いました。終始笑いの絶えなかった当日の雰囲気をお伝えできず残念ですが、ここでは「集客」についての先生のお話しを簡単にご紹介したいと思います(。・ω・。)ノ

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突然ですが、皆さんはご自身の演奏会の為にどのようにしてお客さんを集めますか(゚ω゚)?

例えば、素晴らしいコンクール歴を持ち、一流のオーケストラに所属し、技術も音楽性も申し分ないのに、自分の演奏会にお客様を20人呼ぶのがやっとということがある一方で、有名でもなければ小さいころから音楽をやっていたわけでもないアマチュア奏者が、リサイタルをするというとチケット約200枚が完売することがあります。

どうしてでしょうヽ(´Д`;≡;´Д`)丿

実は、その200人のお客さまは、演奏するのが「その人だから」来て下さったのです.+:。ヾ(o・ω・)ノ゚.+:つまり、奏者本人が人を呼んでいるのです。音楽プロデュースの現場では、「名人よりも近くの未熟」の方が、集客力が有ったりするものです。自分に自信が無くてもいいのです。未熟ながらがんばっている姿を人に見せることで応援してくれる人ができます。その人たちがあなたの応援団となり、サポーターになって下さるというわけです。この場合、大衆向けの大きな広告よりもはるかに口コミが効果的だそうです。「よかったわよ」と一人のお客さんが友達に伝えて、次はその友達と来てくれるかもしれません!

では、「集客」って口コミに頼ることなのでしょうか(-ω- ?)

仮にある人に友人、知人が全部で100人居たとします。その内音楽が好きな人が50人、音楽が好きな人の中で自分の演奏会に来てくれる人が15人だったとします。お客様を増やそうと思って、音楽が好きな50人にPRして自分の演奏会へ全員に来てもらうようにすることは実は簡単ではありません。むしろできないと思った方が良いです。音楽と一口に言っても、それぞれに個人的な趣味があって、彼らの趣味・嗜好を変えることはできないからです。

では、どうするか( 。-ω-)-ω-)-ω-)

不思議なことに、この1005015という割合は人によってある程度固定しています。ですから、元になる母体を大きくする、要するに、友人・知人を増やせば、自然に音楽が好きな人が増え、自分の演奏会に来てくれる人が増えるという仕組みです。これが、私が200以上の音楽会を企画した結果得られた法則です。ですから皆さん、あらゆる機会を通じて、まずは友達の輪を広げましょう(・∀・`○)!!演奏家は練習室にこもって練習しているだけではダメなのです!!!
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演奏会には聴衆が欠かせません(`・ω・´)音大生が自分の演奏会を企画することはよくあることですが、「自分の手で」集客して初めて「自分の」コンサートと呼べるのだと言う加藤先生のお話は、重いものがありました(´’c。’` )集客の大切さと難しさを一度に学べた講義でした!

次回の社会人特別講義は、67日(水)に「これからの働き方+α」というテーマで、宮田順子先生をお招きして行います。加藤先生とは全く違う経歴をお持ちの方なので、どのような講義になるか今から楽しみです
(・ω・*)♪

2017.06.01 音楽教育研究室