第43回 音楽教育専攻 学内演奏会がありました!!

929日(金)に学内演奏会がありました。99日(土)に行われたオーディションで選ばれた13組の晴れ舞台です!

音楽教育専攻の学内演奏会の特色は何と言っても企画部門です。企画部門とは、あらゆる音楽作品の中から題材を選択し、それぞれ視点でグループ発表を行うことです。発表時には独自の視点で解説を交えながら演奏が行われるので、鑑賞・音楽解釈の点で理解が深まり、今回も目からウロコの発表でした!


今年は
<講義形式による合唱―日本歌曲「花」を題材として>
という企画が選ばれました。


作曲者、滝廉太郎の略歴紹介の後、「花」の歌詞に描かれている日本の風景を実際にプロジェクターで映し出し、それをバックに、この少し古い日本語で書かれている歌詞の現代語訳の朗読や、歌詞が生まれた背景等の説明がありました。締めくくりに美しい混声合唱を聞かせてくれたのですが、事前の説明のおかげで、一層心にしみるように思いました。

演奏部門では、イザイの無伴奏ヴァイオリンソナタのような難曲に挑戦する人が、尾高尚忠のような現代曲を聞かせてくれる人が、様々な時代区分の作品に挑戦し、自らを超えようとする前向きな気持ちが感じられるプログラムが多くみられました。また、西洋に限らず、箏とクラリネットによる宮城道雄の「春の海」も演奏され、耳慣れたものとは違う、少し不思議で新鮮な印象を受けました。

「春の海」を箏とクラリネットで!

尾高尚忠という現代作曲家を演奏しました!
感情豊かに歌い上げました
華やかなショパンが響きました
忘れてならないのは1年生の活躍です。オーディション当日に引き続き、裏方は1年生に協力してもらったのですが、オーディションで仕事の内容を理解してもらっていたおかげで、この日はとてもスムーズに仕事をしてもらえました。

箏の運び方も学びました
学生自ら資料に目を通し、各自で役割分担したり、次に行うべき仕事を綿密に打ち合わせたりしながら、率先してテキパキと行動してくれました。




袖から演奏を見守る1年生



袖で出演者と同じ空気を吸いながら仕事をする。「自分が奏者の立場だったら」「自分がスタッフの立場だったら」と考えるよい機会だと思います。誰かに任せっきりにするのではなく、自らの演奏会を自ら主催する音楽教育専攻の学内演奏会は、音楽教育専攻ならではの魅力あるものだと自負しています。





次回の演奏会は、201833日(土)を予定しております。卒業実技試験の成績上位者による卒業演奏会です。卒業生の最後の舞台ですのでぜひお越しください!お待ちしております♪

!!集合写真!!
執筆者:事務助手 福本カナコ

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